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  千奈美と友理奈のバレンタイン 

Berryz工房 2006/08/06 |このエントリーを含むはてなブックマーク 
2005年初の作品。「ちなゆり」です。この次の作品「千奈美と友理奈のホワイトデー」に続きます。

2005年2月14日掲載。

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「おいしーねー」
「ねー」

レッスン場に輪になって、チョコレートを贈りあうあたしたち。
やっぱり目玉はお菓子作りの得意な茉麻のチョコ。今までもたびたびクッキーを作ってきてくれたりした茉麻、やっぱりチョコも一級品!
みんな自分の持ってきたチョコを贈るのそっちのけで茉麻のに夢中。会話も弾む。

「あーあ。今年はけっきょく女だけのバレンタインかぁ」
「あれ?桃は去年はじゃあだれとすごしたの?ねぇねぇだれと?」
「へへ~。茉麻、気になる?えっとね~おとこのひと。とってもやさしくて、とってもかっこいいの♪た~くさん優しくしてあげちゃった☆チョコも一生懸命作ったし」
「ふぇ~いいなぁ~」
「もう。だまされちゃだめだよ茉麻。去年は桃はお父さんと一日じゅうすごしたんでしょ」
「あ~!何バラしてんのよ舞波~!」
「へっへっへ~」
「いいな~いいな~」
「何?ゆりもバレンタインにあこがれてるの?」
「いいな~いっしょうけんめいのチョコレート~おいしそう~…あれ?みんなどしたの?」
「…う、うぅん。まだ、子供なんだね…」
「そう、だね…」
「だね…」

パーティーは盛り上がる一方。みんなホントに楽しそう。
「できるだけ早く帰りなさいよ!」というマネージャーさんの声も空しく、ひたすらバレンタインを楽しむあたしたち。
特に友理奈は「仲間」と過ごすバレンタインを大変楽しんでるみたい。
そんなときあたしに、誰からともなく…

「そういえばちなはゆりに何あげるの?」
「え?」
「そうだよー。"ちなゆり"のことあたしたちが知らないとでも思ってるのー?」
「ふたりだけのユニットだなんて、妬かせるぅー」

な、なんで知られちゃってるんだろう…?極秘ユニットのはずなのに…友理奈がしゃべっちゃったのかな?あんまりうれしくて?それはありえるなぁ…。
そんなあたしの疑問に答えるように、またみんな賑やかになる

クリスマスとか、ラブラブだったよねー♪」
「そうそう!次の日とかもう満面の笑顔で!」
「手だってつないで来るんだもん」
「それでヒマを見つけては2人で『ちなゆりだねっ』って楽しそーに微笑みあって」

…はい。全部やってました。おっしゃる通りでございます。
「ちなゆりだねっ」でバレたのかぁ…しくったなぁ…。
でもあれは友理奈と何度でもやりたいんだもん…かわいい笑顔の友理奈と目を合わせて、声をそろえて「ちなゆりだねっ」って…

そんな物思いに一瞬ふけってしまったのだけれど、今はそんな場合じゃないのだった。

「で?ちなは何あげるのー?」
「え、えっと…」

あたしは戸惑ってしまう。さっさと友理奈にあげればいいのに。
そんな時…

「じゃああたしから!あたしからちなっちゃんにチョコレートあげるねっ!」

すっく、と立ち上がった友理奈がこう言った。
本人何も考えてないのかな…それともあたしを助けてくれたのかな…?

「おぉ~!」
「さすがゆり!おっとこまえ~!」

歓声が上がった。でも確かに今の友理奈はかっこよかったよ。男前っ☆
ちなゆりで役割分担するならあたし絶対女の子だなー…なんて考えた。
それはさておき。

「ちなっちゃん、はい!」
「あ…でもこれは…」

友理奈が手渡してきたチョコ。でもこれって…

「ちなもお返ししなきゃだよ~!」
「そうだよ~!」

周りから声が飛んでくる。このままでいいのかわからないけど、えーい!

「友理奈、はい!」

友理奈にチョコを渡す。案の定

「あ、これ!」

友理奈の目が丸くなる。それはそうだろう。





あたしたち、全く同じチョコを選んでいたのだから





「ショコラ・バー パスカル カフェ」のチョコレート。「カレと一緒に食べるチョコ」って話を聞いたから、
「じゃあカレはいないけど、友理奈と一緒に食べよう」って買ったのに…まさか友理奈もそれを選んでいたなんて…ちなゆりの奇跡と言うべきか。

「え、えっと、友理…」
「ちなっちゃんだぁ~いすきっ!」

無邪気に抱きついてくる友理奈。ちょ、ちょっと!こんなみんなの前で…!
でもイヤじゃないよ。正直うれしい。あたしも…

「あたしも!友理奈だぁ~いすきっ!」

負けじと、抱きしめてあげた。

「おめでと~!」
「いいな~いいな~!」

みんな笑顔と拍手で祝ってくれた。みんなも大好き!

その日の帰り道、一緒に帰る友理奈とあたし…
友理奈がおもむろに口を開く。

「でもさー、どうしよ」
「何が?」
「ホワイトデー。女の子同士でもお返しってするのかな?」
「えー、どうなんだろ?」
「あたしたち、チョコを贈りあったんだからねぇ」
「そうだね」

友理奈は一瞬考える。そして…

「…じゃあさ、ちなっちゃん」
「なぁに?」
「ホワイトデーも…いっしょに過ごそっ!」
「…うん!いっしょに…いっしょにね!」

千奈美と友理奈のホワイトデー」につづく
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